そして秘密の時間(とき)を共に

ポケットのアップリケを見ようとポケットに手を入れた時、中に何か入っているのに気が付いた。

そして、取り出してみると……えっ?

思わず、涼の顔を見る。

そこには私の好きな優しい包み込むような笑顔があった。



「これ……」

「ここの合鍵」

「でも……」



こんなの貰ったら、私、時間さえあれば入り浸ってしまいそう。

涼の邪魔にならない?

実際は部活と門限で、そんな時間は作れないだろうけど……。