そして秘密の時間（とき）を共に

「分かんないよ？　それはそれ、これはこれ……って感じで、お兄ちゃんが最後まで反対しそうな気がする」



私がそう言うと、涼はムッとした顔をした。



「止めろよ。おまえがそう言うと、なんだか本当にそうなりそうな気になるだろ」

そう言うと、涼はイスから立ち上がり、隣りの部屋へ行った。



ん〜、拗ねちゃったかなぁ……。

何かをガサゴソしている涼の後ろ姿を見ながら思った。