そして秘密の時間(とき)を共に

「でも、真佐志の場合は、最初、『憧れの沖野選手とプレーが出来る』って感じで、段々プレーに集中してきた頃にはそうでもなくなったけど、その時には試合終了になってたんだよ」

「んー、なんとなく分かる気がするけど……その前に、自分で『憧れの』とか言うかな、普通」



思わず私が苦笑いして、ツッコむ。

けど、涼は動じなかった。



「だって、そうなんだろ?」

「まぁね」