そして秘密の時間(とき)を共に

私が顔を上げてそっちを見ると、目が合う。

ニッコリ微笑む涼。



「やっぱり、こうして顔見て話したいだろ? おまえが料理作っているの見てると楽しそうで、それはそれで嬉しいけど、今日はゆっくり話したいな」



涼の言葉に、私の胸の奥がジンワリと温かくなる。

私、先週この部屋に来てから、変なんだよ。

涼の言葉に、ドキドキだけじゃなく、心の中がポカポカと温かくなる感じがするの。