結局、私は言われた通り大人しく待ち、すぐ近くまで横付けされた車に乗って、涼のアパートへ来た。

まぁ、駐車場に着いてからも、2階の涼の部屋に行くには階段を昇るので、危なくまた『お姫様抱っこ』させられるところだったけど。

今度は断固拒否した私に涼は折れてくれたので、よかったぁ。



「テーピング、固めにしたけど……本当に病院行かなくて、大丈夫なのか?」

部屋に入ってすぐ、涼は台所のイスに私を座らせ、痛めた足をテーピングで固定してくれた。