そして秘密の時間(とき)を共に

えーと。

「保健室で手当てするか?」

まだ心配そうな顔している沖野先生が言った。



「今日、休日で保健の先生も居ないから、保健室の鍵は開けられないと思います。大丈夫ですって」

私は笑ってそう言い、ステージの荷物を取りに行こうとして沖野先生に背を向け、足を1歩動かした。



ズキーン



突然、痛みが走り、思わず立ち止まる。