そして秘密の時間(とき)を共に

「美雪。じゃぁ、俺ら行くからな。あんまり遅くならないように帰れよ?」

お兄ちゃんがそう言った。

そっちを見ると、隆志先輩と弥生ちゃんと話をしながら体育館を出て行こうとしていた。



「じゃぁな、美雪」

「またね」

隆志先輩と弥生ちゃんもそう言って、一緒に出て行った。



もう既にみんな帰っていたので、体育館には私と沖野先生の2人だけになってしまった。