「大丈夫か?」 気が付くと、目の前に心配そうな表情をした涼が居た。 「涼」 小声でそう言ってから、ハッとした。 今、体育館じゃん! 私が慌てて回りを見回したけど、近くには誰も居なくて、みんな各自誰かとおしゃべりしていたので、ホッとする。