そして秘密の時間(とき)を共に

得点を見ると『28−14』。

えっ? ダブルスコアで、沖野先生と私の勝ち?



「ほら、美雪。挨拶」

弥生ちゃんの声に、ハッとした。

そして、移動しようとして、忘れていた足の痛みを感じた。

でも、これで終わりなので、みんなに気付かれないように普通に歩いた。



「『28−14』で【沖野先生&美雪】チームの勝ち! お疲れ様でした」

審判をしてくれた川井君がそう言った。