「涼?」 「おまえが辛いならさ……真佐志達に話してもいいんだぞ?」 えっ? 思わず顔だけ離して見上げると、ちょっと心配そうな顔をした涼と目が合った。 やっぱり、車の中の表情は見間違いじゃなかったんだ。 私は首を左右に振った。 「大丈夫」