そして秘密の時間(とき)を共に


ポンポン

いつの間にか私の背中に回っていた涼の手が、優しく私を叩いた。



「おまえ、ここが何処だか、忘れてねぇか?」



えっ?

あっ、職員室っ!



慌てて離れようとした私を、涼がギュッと引き止めた。