そして秘密の時間(とき)を共に


「……デート?」

「“偶然”隣りの席だったけど、夜道は危ないので可愛い生徒が心配な先生が送って行く事になり、途中でお腹がすいて食事をしてから帰る……ってシナリオで、どうでしょうか?」



うわっ、うわっ、うわっ。

「うわーい、涼、大好きっ」

思わず、抱き付いてそう言った。



夢だったんだよ?

『絶対無理』……って、頭では分かってたけど。

外でデート、してみたかったの。