そして秘密の時間(とき)を共に


「会場の席で直接合流。“偶然”チケットが隣の席だった……って事で、よろしく」

「えっ?」

ちょっとずつ、頭の中が回転してくる。



「でも……そんな“偶然”って、現実的には……有りえないよね?」

「いやいや、俺とおまえの奇跡的な出会いに比べれば、そんな偶然位は『有り』だろ?」



そこまで言われちゃうと……。



「いいの?」

「どうぞ」