「えっ? えっ、どうして? なんでチケット……」 「俺の親友がその舞台関係者で、チケット手配してくれたんだ」 「うわっ、嘘、いいの?」 「もちろん。あっ」 そう言って、2枚あったチケットのうち1枚を抜き取った。 「これは俺の分」 ……えっ? 「一緒に観ような」 一瞬、そのセリフの意味が理解出来なかった。 思わず、目をパチクリする。