そして秘密の時間(とき)を共に

「なぁ、美雪」

「何?」

「おまえの両親って、なんの仕事してんだ?」

あれっ?

「言ってなかった? 両親共、学校の先生してるの」



「……えっ?」

たっぷり数十秒かかって、涼はやっとそう言った。



「お父さんは小学校で校長先生していて、お母さんは中学校で数学を教えてるよ」

「……でも、おまえ、時々、両親仕事で居ない、って」

「もう私も高校生だし、ある程度手が離れたでしょ? お母さん、今年は生活指導やってるらしくて、時々、自主的にゲーセンとか巡回してるの。それ以外でも、修学旅行の引率や部活の遠征とかあったし……。お父さんは仕事上のお付き合いがあって、時々遅くなったりするんだよ」