そして秘密の時間(とき)を共に


すると、私の考えが分かったかのように、突然、私の目の前に1枚の封筒が差し出された。



ん? なんだろう?

私は受け取って中を見てみた。



「おまえが『観たい』って言ってたの、それだろ?」



えっ?

そこには私が行きたかったけど、完売で手に入らなかった舞台のチケットが2枚。

演劇部のみんなも買えなかったって言ってたのに。