「なぁ、美雪」

軽く私を腕の中に包み込みながら、涼が訊いた。

「ん? 何?」

「おまえ、昼飯食って来たのか?」

「えっ?」



涼に言われて時計を見ると、13時を少し過ぎていた。

あっ、そう言えば、朝ご飯も食べないで来たから、お腹がすいてきたかも。



「ううん、涼は?」

「俺もまだ。なんか作ろうか?」