そして秘密の時間(とき)を共に

グイッ

尚もドアから出ようとしたら、背中越しに体を引っ張られ、バランスを崩して後ろに倒れたが、ドンッと温かい何かにぶつかった。



ギュッ



背後から温かい腕に包まれる。

無言だったけど、その温もりは私を安心させる。



「美雪、体が冷え切っているから、まずは風呂入って温まって? それから、話をしよう?」

涼は私を抱き締めたまま、私をお風呂場へと連れて行った。