そして秘密の時間(とき)を共に

涼に会えば、不安が消えると思っていた。

けど。

さっきの表情を見たら、益々、不安になっちゃうよ。



「美雪? どうしたの? 具合でも悪い?」

さり気無くしていたつもりなのに、マネージャーをしているからなのか、私の変化に気が付いた優子が声を掛けてくれた。



「ううん、大丈夫。本番終わって、ホッとして疲れが出たのかな?」

私が優子を見てそう返事をし、心配掛けないように笑って見せた時だった。