「よし、じゃぁそう言う事で、また後でな。東野、先に行ってるぞ」 沖野先生は私の返事は聞かず、スタスタと歩いて行った。 こらぁー、何食わぬ顔で逃げるなぁ! 「何が無理なの? せっかくなんだから、楽しもうよ」 私が『無理』って言っている理由を知らない弥生ちゃんは、満面の笑みで私に言った。 はぁ……諦めよう。