そして秘密の時間(とき)を共に

「まぁまぁ、中に入れば分かるから」

2人にそう言われて、私と真実は首を傾げながら中に入った。



中は普通に机をテーブル代わりにした作りで、特に変わっている所は無かった。

不思議な事に、今日は一般のお客さんメインの筈なのに、何故かここは在校生がほとんどだった。



「あっ、美雪、佐伯さん、いらっしゃい」

私が中をキョロキョロ見ていると、マネージャーをしている優子が声を掛けてきた。