そして秘密の時間(とき)を共に

「だって、そうでしょ?」

私がそう言うと、希未は人差し指を立てて左右に何回か振った。

「普通だけど珍しいものが見れるんだなぁ、これが」

「うわっ、気になる~。バスケ部に行こうよ」

希未の口調が気になったのか、真実が私を見て言った。



他も見てみたいけど、自分の部だし、希未の言う事も気になったし……何より、涼に会いたかったから頷いた。



「よしっ、こっち」

希未は、私と真美の腕を左右にそれぞれ組んで、楽しそうに歩く。