「真実~、終わったよー」

「うん、美雪、終わったねー」

私達は昨日のように、大きな失敗をせずに無事本番を終えてホッとし、抱き合っていた。



「こらっ、2人共、感激するのは後にしろ。次の人達が待ってるだろ」

隆志先輩の声に、私達はハッとした。



「はい、すみません」

私と真実は、そう返事をして、そそくさと舞台袖から体育館裏口へ向かい外に出た。