そして秘密の時間(とき)を共に

「あっ、そう言えば、美雪。今日の舞台の出来、良かったぞ」

もうお兄ちゃんは、いつもの笑顔だったので、内心、私はホッとした。



「うわっ、ホント? 嬉しい」

「明日も頑張れよ。じゃぁ、おやすみ」

「ありがとう。おやすみ」

お兄ちゃんは笑顔でそう言うと、部屋を出て行った。



「ふぅ」

思わずため息が零れた。