そして秘密の時間(とき)を共に

     ☆ ☆ ☆

拍手と共に幕が降りて、1日目の本番は終わった。



「美雪~、よかったよ」

既に出番が終わり、舞台袖に居た真実が両手を広げて出迎えてくれた。

「真実~、終わったよ」

私は真実に抱き付いて、安堵した。



「お疲れさん」

えっ?

フッと声のした方を見ると、そこにはこの学校でも若手の先生方が5人居て、沖野先生がこっちを見てた。