そして秘密の時間(とき)を共に

顔を上げると、自分の親指を舐めて『悪戯っ子モード』の笑みを浮かべて、涼がこっちを見てた。



……。

さっき、涙を拭ったのって……。



「うわーっ!!! な、な、なんで、私の涙、舐めるのぉぉぉ!!!」

「ティッシュ無かったから」



うわー、その顔は絶対嘘だぁぁぁ!



「おっ? 今までに無い位、顔が真っ赤っかだな」

クスクス笑う涼。