そして秘密の時間(とき)を共に

涼を見ると、『悪戯っ子モード』の笑顔をしていた。

「これ位なら、誰にもバレないだろうから、いいよな?」



……どうしよう、私……。

再び鍵を見ると、視界が歪んできた。



「おーい、なんでここで泣くんだよぉ。ここは『ありがとう、涼』って笑うとこじゃねぇのか?」

「……私……幸せ過ぎて、怖い……」

「美雪?」

涼が不思議そうに訊き返した。