そして秘密の時間(とき)を共に

「涼、どうしたの、これ?」

「今日の記念に、プレゼント」



そう言ってから、涼は自分のポケットから何かを取り出し、私へ見せた。

涼が持っていた鍵に、同じキーホルダーが付いていた。



「今日の初デート記念に、2人で何か同じ物を持ちたいなぁ……と思って」



……えっ?



私は自分が持っていた鍵を、涼が見せてる鍵の横に並べてみた。

同じ形の鍵に、同じキーホルダー。