そして秘密の時間(とき)を共に

「別々にしてると無くしそうで怖いから、自分の家と自転車の鍵と一緒にしてたんだけど」

「ちょっと貸して」



涼が手を出したので、不思議に思いながらも鍵を渡すと、涼は袋の中から何かを取り出し、鍵に取り付けていた。



「はい」

涼に返された物を見ると、鍵に新しいキーホルダーが付いていた。



よく見ると、今日観た舞台のロゴが入ったおしゃれなデザインのものだった。