そして秘密の時間(とき)を共に

「案外、俺らってそうなったら何処へ行っても、バカップルのようにベタベタしながら歩いてそうじゃねぇ?」

「えぇ、ヤダよ、私」



一緒には歩きたいけど。



「まぁ、そう遠くない将来が、楽しみだな」

涼は私の言葉をサラッと流して、そう言った。



『そう遠くない将来』って、いつなのかは分からないけど、私も楽しみになってきた。