「私、最近、時々考えてたの……今年の夏、涼に出会っていなかったら、自分は今頃どうしていただろう……って」



でも。



「今、涼の顔見てたら、答えが分かった。今は隣に涼が居るから、そんな事、考えなくていいんだよね」

私は涼の真正面に立ち直した。



「涼……ずっと傍に居てね? 私もずっと、傍に居るから。1人より2人の方が、辛さは半分になるかもしれない。けど……楽しい事や嬉しい事があったら、喜びは倍になると思うから」