「ここ、日中は結構、立ち寄る車が多いけど、夜になるとこんな感じなんだ」

いつの間にか私の隣に来ていた涼が言った。



「こっち」

涼は私の肩を軽く抱き寄せ、ナビするように歩き始めた。

車を停めた所から、道路とは反対側に少し歩くと、ちょっとした遊具らしきものがある広場に出た。



「美雪、ほら」

足を止めた涼がそう言って指を差した方を見ると……。