そして秘密の時間(とき)を共に

「ほら、行くぞ」

「あっ、はい」

引っ張られるままに本屋さんを出た。



あっ。



「本代……えーと、980円」

「ああ、いいよ」



涼は相変わらず私の腕を引っ張ったまま歩いていたけど、本屋さんの外に出ると手を離した。



「えっ? でも」