「先にお待ちのお客様、こちらどうぞ」

私が並んでいた隣りのレジが空き、店員さんが私に声を掛けた。

まぁ、私は別に急がないから、いいや。



「私は急がないので、お先にどうぞ」

そう思って、私の後ろのお客さんに、チラッと振り返って声を掛けた。



「えっ?」

ん?

後ろのお客さんが短く声を出したので、疑問に思って顔を見た。