そして秘密の時間(とき)を共に

思わず顔が引きつる私。

「ほら、あの、ねっ、恋人同士の語らいに、それは……いらない、よね?」



涼が手にしているのは、なんと!

英語の教科書。



「俺だってさぁ、どうせなら俺達の長い人生設計とか、甘~い話をしたいよ? でもな、とりあえず、一番近い未来の事からクリアしていかないとな」

「えー、なんでそれで教科書が出てくるの? おかしくない?」



私、英語だけは苦手なのにぃ。