そして秘密の時間(とき)を共に

涼の笑顔を見ていたら、さっきまでのブルーな気持ちは無くなっていた。

「うん」

私の返事を聞くと、涼はニッコリ笑ってから、隣りの部屋から持ってきた本を手にした。



ん? 何の本だろ? 

……げっ!!!



「あ、あのさ、涼」

「さぁて、これからたっぷり語り合おうか」

そう言って、手にしていた本を開く涼。