そして秘密の時間(とき)を共に

「とりあえず、座れよ。足に負担がかかるぞ」



あっ。

「うん」

私は大人しく、再びイスに座った。



「『お守り』、ありがとう。大事にする」

私の言葉に、涼は微笑んだ。



「とりあえず、試験や部活で忙しくなって、今、携帯買っても使い方覚えたりする時間も無いだろ? もう少し落ち着いてからにしろよ。で、俺のと同じ機種だったら、俺が使い方教えてやれるから、もし良かったらお揃いにしようぜ? なっ?」