二度目の初恋

ヨシュに手を引かれて小走りで昇降口へ。
女の子たちの視線が痛い。
グループでお昼を食べてる時はまだマシだけど、こうやってヨシュと二人だと本当に辛い。


お店に着いて奥の席に座る。

「深紅は何にする?」

「この前はモンブランだったから今日はショート・ケーキにしようかな。
それとミルク・ティー」

「じゃあ、オーダーするぞ」

注文しているヨシュの顔を見ると本当に綺麗で。
『非の打ちどころがない』ってヨシュみたいな人の事を言うんだね。
見た目が端正なのに、頭も良くて、その上運動神経までいいなんて。
しかも冗談だって通じるし。

神様ってホント不公平だ。