朝とおんなじように
私はまた美也サマの後ろに座ってる。


「家はどの辺?」

「高鷺町って知ってますか?」

「ああ、大体は。
花屋とケーキ屋があるだろ?あの辺り?」

「はい! その少し奥」

「分かった。じゃ、行くぞ。
ちゃんと掴まっててな?」


美也サマはこんなにもカッコイイのに
全然飾ったところとかなくて
今日出会ったばかりの私にこんなにも親切にしてくれる。
そんなところも人気なのかもしれないな。


「次の角を右に曲がったところでお願いします」

「了解~!」