「わりぃ、わりぃ…」
謝りながらミッくんが戻って来た。
「悪いと思ってんだったら、お前歌えな?
俺の命令は絶対」
なんか美也サマが強気なんだけど?
勝手に曲を入れられて、マイクを渡され
ミッくんは歌い始めた。
みんな、歌がうまいなぁ~。
『慣れてる』って感じがする。
私もいつかはこんな風になれるのかなぁ?
そんなこんなであっという間に時間は過ぎ―――。
お開きの時間となった。
「みんな家はどの辺なの?」
って素朴な疑問を投げかけたら
「私は電車で3つ行ったとこ」
と麻由が答え
「俺は電車で30分くらいかな?」
と答える佑介くん。
「俺は駅の向こうからバスに乗って、それから電車」
そう答える貴洋くん。
そしたらミッくんが
「深紅ん家は? 前のまま?」って訊くから
「そうだよ」って答えた。
「じゃ、俺 送って行くわ」
せっかくミッくんが気を遣って言ってくれたけど…。
本当はめちゃくちゃ嬉しかったけど…。
それって彼女さんに申し訳ないよね?
私のせいで誤解でもされたら大変だし。
「いいよ。まだ明るいし。一人で大丈夫」
「いいじゃんか。どうせ近いんだし」
「でも…ちょっと遠回りになるもん」
「途中で変なヤツにでも出会ったらどうすんだよ!」
だってミッくんには彼女がいるでしょ!!
なんて…
とてもじゃないけど言えなかった。
彼女がいるのに
そんなに優しくしないでよ。
「じゃ、俺が送ってくわ。 どうせバイクだし。
それなら充琉も安心だろ?」
「……。 分かった。 頼んだぞ美也」
謝りながらミッくんが戻って来た。
「悪いと思ってんだったら、お前歌えな?
俺の命令は絶対」
なんか美也サマが強気なんだけど?
勝手に曲を入れられて、マイクを渡され
ミッくんは歌い始めた。
みんな、歌がうまいなぁ~。
『慣れてる』って感じがする。
私もいつかはこんな風になれるのかなぁ?
そんなこんなであっという間に時間は過ぎ―――。
お開きの時間となった。
「みんな家はどの辺なの?」
って素朴な疑問を投げかけたら
「私は電車で3つ行ったとこ」
と麻由が答え
「俺は電車で30分くらいかな?」
と答える佑介くん。
「俺は駅の向こうからバスに乗って、それから電車」
そう答える貴洋くん。
そしたらミッくんが
「深紅ん家は? 前のまま?」って訊くから
「そうだよ」って答えた。
「じゃ、俺 送って行くわ」
せっかくミッくんが気を遣って言ってくれたけど…。
本当はめちゃくちゃ嬉しかったけど…。
それって彼女さんに申し訳ないよね?
私のせいで誤解でもされたら大変だし。
「いいよ。まだ明るいし。一人で大丈夫」
「いいじゃんか。どうせ近いんだし」
「でも…ちょっと遠回りになるもん」
「途中で変なヤツにでも出会ったらどうすんだよ!」
だってミッくんには彼女がいるでしょ!!
なんて…
とてもじゃないけど言えなかった。
彼女がいるのに
そんなに優しくしないでよ。
「じゃ、俺が送ってくわ。 どうせバイクだし。
それなら充琉も安心だろ?」
「……。 分かった。 頼んだぞ美也」