二度目の初恋



「深紅―――!
いるのか?
いたら返事しろ」

充琉だ…。

「ミツ…」

言いかけた私の口に男が手を被せた。

そうだ。
諦めちゃダメなんだ。
こいつらの言いなりになんてなりたくない。

私は男の手に思い切り噛みついた。