二度目の初恋

「もしも~し?」

非情にも美也が電話に出た。

「美也? 今どこ?」

「ん~、今から軽く何か食って、観覧車に行くつもり」

横で聞いていた麗子が電話を奪い取る。

「私たちも夕食まだなんですよぉ。
ご一緒してもいいですよね?」

「ああ、いいけど?
じゃ、どこに行けばいいかな?」

「私たちがそちらに行きますから、観覧車の手前のフードエリアで待ち合わせでいいですかぁ?」

「了解! 適当に席を取っておくよ」

「お願いしま~す」

4人で一緒にメシか…。
すっげぇ気が重い。