「はは、オレカワイイっスか?」


「うん!あたしカワイイ系大好きなんだぁ~」


…いきなり抱きつかれ、アルコールの匂いがプンとする。


「ユナさんてカレシいんだっけ?」


しがみつかれた彼女の手を上から包む。


「ん…。今いないよぉ?航くん、私と付き合っちゃう?」


そか…。こないだいたのに、もう別れたんだ。じゃあ用はねーな。


「んー。オレユナさんとは友達でいたいから」


彼女の手を押し返すと、体からだらんとしなだれかかってくる。