俺様王子☆年下カレシ3

ヒいてると、玄関で扉の閉まる音がした。


…一歩、帰って来た!?


リビングの入口の方を見ると、不機嫌そうな顔した一歩がそこに立っていた。


「鳥羽、何やってんの?」


彼の名前は鳥羽くんっていうらしい。太久の友達ってみんなタイプ似てるから…名前がイマイチ覚えらんないんだよね。


一歩は、私とは目を合わさず、目の前の彼に視線を絡める。


「ん?…太久の姉ちゃんキレーだなぁと思って。近くで見てた」


彼はケロッと言うと、頭をかきニヒヒと笑う。


「見てもいーけど、やんないよ?」


一歩はリビングを通り、私たちの側にやって来る。