「未紗珍しいよね。毎日コータんち行くのが日課なのに。コータに何かされた?」


「するかよっ。あれじゃね~か?昨日小玉と帰ったから、ちょっと乙女心目覚めちゃった?なぁ、未紗ちゃん」


コータがイシシと嫌みな笑いをする。


「もうっ、うるさいなぁー…。あっ、そうだ都!修学旅行の班替えの事なんだけどやっぱりダメ。私、自分の班で回る」


私の前の席にとりあえず腰を下ろした都に、そう言うと、眉を下げシュンとする。


「えぇー…そうなんだ。コータも未紗の班の子と替えっこするって言ってたからラッキーって思ったんだけど…」


えっ?そうなんだ。てっきり私と小玉くんをくっつける為かと思ったら、そうじゃなかったの!?