気付くと…


目からポロッと涙が零れていた。


「私…そんなにしっかりしてないよ。自分の言いたい事言って…ワガママなだけ…」


「そんな事…。ふふっ、ごめんね。何かお説教臭くなっちゃった。


今日クリスマスなのにね。未紗ちゃんにプレゼント用意してたんだけど、今渡しておくわ」


おばちゃんはそう言うと、戸棚から包みを取り出し、手渡してくれた。


「…ありがとう。開けていい?」


「いいわよ。…でも一旦おうちに帰っておいで。顔洗わないとね」