田舎の王子様~照れ屋な俺様

「誰?」


部屋の中からコータの声が聞こえる。


「私…」


「…どしたん?」


私で通じるから凄いな…と改めて思ったり。


中からすぐに扉が開いた。


コータは扉を開けると、そのまままたベッドに寝ころび雑誌を読んでる。


「えっと…おばさん、今日いないの?下静かだったから」


「ちょっと具合悪いみたい。あ、でも気にすんなよ?ただの風邪」


雑誌から目を外し、私を見る。


最近…学校であんまり話さないし、


コータが何考えてるのか…イマイチ分からない。


思わず、目を逸らしてしまう。