田舎の王子様~照れ屋な俺様

さすがに、大迫さんと私のツーショットは必要ないから撮ってないけどね。


「ありがとうございましたぁ~。写真…送りますね?あのー…メアドとか教えてもらえますか?」


都が勇気を振り絞って、大迫さんに質問した。


だけど…。


「ありがとう。写真は、キミらの記念でとっといてよ。オレの分はいいからさ。


あ…、ゴメンね。オレ、一応まだ仕事中だから。そろそろ先生たちと打ち合わせの時間だし、もう行かないと」


大迫さんは、時計に目をやり、都の言葉を遮った。


それは…断る代わりの態度なんだよね。


そりゃそーだ。