小玉くん、突然現れた都の顔を見て焦る事もなくサラリとかわす。


…本当に、小玉くんが何を考えてるのかよく分かんないよ。


「都~、お弁当食べよ?」


「あ、未紗。未紗のお弁当、今日コータに譲ってよ」


「ちょっと…。都まで何言い出すのよ?しかも、何でコータに…」


「ハイい~から。じゃ、小玉くんは未紗をよろしく」


うっそぉ…。


「サンキュー。都はええ女やなぁ。未紗も見習わなあかんで?」


なっ…。何なの~?本当にムカつくんだけど…。


私は小玉くんに腕を引かれ、教室を後にした。