田舎の王子様~照れ屋な俺様

「…はぁっ!?冗談キツイって。他にも色々ネタ書いてんのに」


夏川くん、私の発言に驚いて、すぐにノートを取り返そうとする。


「これ、燃やさないんなら、私が没収!」


「な…んなんだよ。一枚ちぎればいーのに…」


あ、そっか。


ハッと気付いた私が気を抜いた瞬間に、夏川くんは私からノートを奪い返す。


ビリィッ


「あっ…」


夏川くんは、例のページだけをちぎりとった。


そして私に、…くれた。